拝啓 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申しあげます。
お客様の変形に関するご質問にお答えするために、第4号を発行いたしましたので参考にしていただければ幸いです。
Q.SKD11(300×550×30t)プレートの熱処理後の変形はどの程度発生しますか?
A. 熱処理による変形は大きく分けて、加熱による変形と冷却による変形があります。その直接の原因は、昇温時または冷却時における処理製品の表面と内部に生じる応力によるものです。製品の内外を同時に加熱冷却することは不可能であるため、一時的に発生する膨張の差や、変態(結晶構造の変化)による応力により変形が発生します。
とりねつでは、変形の発生しにくい処理に加えて、発生した変形の矯正(プレス焼戻し等)を実施して下表に示す「熱処理変形補償範囲」を実現しています。従って上記のプレートは≦0.3mmを保証させていただきます。更に規格を超えるのご要望についてはご相談下さい。
最後に熱処理変形の原因のひとつに、素材からの材取り(両面の均一性)や加工応力もありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
熱処理変形(曲り)保証範囲(代表的な形状が対象です)
※疑問・質問等ありましたら、電話、メール、FAXにて問い合わせください。