とりねつサークル活動は安全衛生、環境、品質のISOの目標を中心に、5つのサークルが自部署の問題を解決するために毎週1回、曜日を決めて行っている活動です。本日はその集大成としての発表会で、ゲストに米子鉄工サービスの槇原専務理事と渡邉課長をお迎えしての開催となりました。
馬田専務の開会の挨拶に続いて、最初の発表は真空サークルの松本浩隆リーダーです。環境目標の消耗品削減の取組みで、真空炉用のバスケットを定期的に反転することで変寸や変形の低減による長寿命化に成功したことを紹介しました。また、長期休暇に液体窒素が気化してCEの圧力が上がるため休日出勤をしてブローをすることへの対策として、リザーブ弁の設置を立案したことなどの報告がありました。各種の作業改善も簡易作業手順書を作成したり、改訂したりして標準化に努めたことなど盛り沢山の発表でした。
続く浸炭サークルは小松リーダーが発表しました。浸炭サークルでは、E社の部品やT社の部品のセット方法を重なりによる品質不良を考慮しながら、より多くの入材量を可能にしてチャージ数を減らしたこと、セット、バラシの合計時間を短縮したことなどの成果を説明しました。また、SUS製の識別札が顧客の依頼品と一緒に出荷してしまう不適合に対する管理方法の確立などの説明がありました。
前半最後は業務サークルで発表は福江メンバーが、安全衛生、環境、品質、共通などの課題を目標別のSection1~6に分けて説明しました。受入検査で無酸化焼入れの2種類の温度間違える原因を仕分け段階で温度別の箱がない事であると特定し対策した結果、不適合がなくなったことや、SB処理のセラミックス製ノズルをボロン製ノズルに変更したことで飛躍的な長寿命化に繋がり、交換時間の人件費等でノズルの価格差を吸収できることや同じくSB用手袋の左手用のみの購入可能なメーカーを見つけたメリットなどを紹介しました。
休憩を挟んで、高周波・窒化サークルは香川サブリーダーが発表しました。高周波作業と窒化作業のそれぞれの不適合をABC分析して重点作業に対策した成果や、窒化処理前の洗浄スプレーの使用量を減らす取組みの中で墨汁試験をして効果を確認したが使用量の確認結果は次年度に持ち越す件や、失敗に終わったがセットで使用する網かごの改造のアイディアや苦労話などを堂々と発表しました。
最後の設備サークルは松原リーダーの発表でした。設備の重要度によるポイントに停止時間を乗ずるポイント管理法では、今年度は重要設備のトラブルが多発したことを反映して不適合ポイントや修繕費が目標値をオーバーする結果となったことの報告や、第4工場のレイアウト変更を長期間実施して、ようやく完成したとBefore ,Afterの写真で紹介しました。また、設備課員の技能の現状把握と目標についての取組みについての報告がありました。全サークルとも安全衛生の時間外勤務の削減や有給休暇取得の達成や各サークルで特定した作業の標準時間の策定など共通の取組み内容が紹介されました。
今年は数年に1度のコンプライアンス教育を生田工場長が実施しました。法令は最低でも遵守した上で社内規範、社会規範、企業倫理等を守り、CSR・SDGsを含めた広義のコンプライアンスまで意識するべきであること伝え、そのためには決められた手順やルールを守ることの重要性を「人はもともと弱いものである」ことを知った上で企業人、技術者として恥じない行動をしようと結びました。
続いて馬田専務が総評として各サークルの発表についてそれぞれの感想をコメントしました。全体を通して質問あり、笑いありのとても良い雰囲気であったことも併せて伝えました。
集計の結果、今年度の最優秀賞は業務サークルに輝き、優秀賞は設備サークルに決定し、また、各サークルにも発表賞が森脇理事長から手渡されました。森脇理事長の挨拶では、このサークル発表会は年々レベルアップして目標の多くが達成されて、特にどのサークルも人の動きまで全てを金額に置き換えての効果を分かり易く伝えていたこと評価する一方で、昔のようなドロドロした失敗例の報告も懐かしいとも話されました。
本日のゲストであるお二人にも挨拶を頂きました。槇原専務からは渡邉さんに誘われて来ましたが、昔とりねつがISOを取得されたときに鉄鋼会館でその報告を聞いたことの思い出や、とりねつは不適合など全く出さない会社かと思って保険金の掛け金を安く設定し過ぎた笑い話もありました。渡邉さんは楽しみに来たので沢山メモを執らせてもらって、今後の自分たちの仕事にも活かせそうなこともあったとお礼の挨拶をされました。
2024年度のとりねつサークル発表会は若干時間がオーバーしましたが滞りなく終了し、会社で準備したお弁当に舌鼓を打ちながら発表会の話が弾みました。