専務と工場長によるマネジメントレビューを終え、新年度の目標を課長である各マネジメントシステムの室長と打合せが終了したこの時期に、毎年度恒例の新年度方針説明会が開催されます。
本日は方針説明会に先だって、昨年の第1回熱処理コンテスト優勝に続き、4月24日に開催された第2回熱処理コンテストでも、見事準優勝に輝いた Team Torinetsu の福江リーダーから「熱コンへの取組み」について発表がありました。
これによれば、メンバーは定時後にプロジェクト会議を開催して、昨年と試験方法は同じでも材質がSCM440からSPCCに、厚さも5.0mmから3.2mmに変更になったことによる目標値を定め、どうすれば3点曲げ試験において自分たちで設定した目標値が得られるかを、様々なアイディアを出しながら検討していたことが分かりました。
コンテストの結果は、Team Torinetsu は準優勝と、昨年とBest3のメンバーが入れ替わる中、 健闘してくれたことは大いに称賛され、職員から拍手が送られました。
続いて方針説明会に移り、2022年度ISO目標の結果を3室長が発表しました。
先ず、金田安全衛生室長が安全衛生目標7件のすべてが達成されたことを報告しました。ワーク・ライフ・バランスの取組みや安全衛生不適合情報の結果の詳細についての説明もありました。
続いて、青木環境室長が環境目標3件も、すべて達成されたことを報告しました。更に、環境不適合ポイントの推移、コピー紙、上水道の使用量、電力量、LPG使用量の原単位の推移、廃棄物とリサイクル率の変化とともに説明しました。
最後に吉岡品質保証室長が、8件の目標の内、2件が達成できなかった報告に続いて、顧客満足度の詳細や不適合ポイントの推移を資料に基づいて説明をしました。
この後に改善提案活動のMost提案賞とBest提案賞の表彰式があり、森脇理事長からMost提案賞を浸炭サークル代表の波多野さんに、Best提案賞が松原さんに渡されました。松原さんからBest提案賞に輝いた「IQ4排気装置追加」の改善の苦労話など紹介がありました。
休憩の後、馬田専務から今年度に更新された「中期経営計画」をSWOT分析の詳細とともに説明がありました。特に全社目標の中で生産性の向上として3年後には現在の20%UPが掲げられました。そしてその根拠として過去の売上の推移や経費の個別の占有率や推移のデータに基づいて、計画の初年度2023年度は先ず、売上5%UPを目標とすること、経費削減目標の説明がありました。
それを受けて、生田工場長から、今年度のISOの具体的な活動を示す数値目標が発表されました。この目標は、各サークルに落とし込まれ、全社目標を全職員で取り組んでいくためのスケジュールも示されました。
最後に森脇理事長から挨拶がありました。先ずは、熱処理コンテストについて「あれだけの有名企業がひしめく中で、2年連続で表彰台に上られたことはとりねつの実力を知ってもらう良い機会になった」とねぎらいの言葉がありました。また経営的に「前年度の赤字はF社、元H社の失速に加えて電気代が昨年の60%増、一昨年の2倍になっている現状からすれば、不可抗力的な要素もあって止むを得なかった」とコメントされ、とりねつだから可能な営業方法があると思うので、目標に向かって頑張って欲しいとの激励がありました。
新しく始まる中期経営計画の3年後の目標が達成されるために、職員一同が一丸となって進むことを確認し合えた説明会となりました。