昨年に続き、日本熱処理技術協会中部支部主催の「第2回熱処理コンテスト」の発表が、愛知県技術交流センター交流ホールにおいて開催されました。
今年の課題は試験方法は3点曲げ試験で昨年と同様でしたが、材質(SCM440がSPCC)とサイズ(厚さ5.0mmが3.2mm)が異なる試験片となって競うことになりました。
当組合は、昨年同様 Team Torinestu のプロジェクトを発足させて、メンバー2名が交代し、リーダーも福江営業技術係長に代わりました。
福江リーダーのもと、ディフェンディングチャンピオンとして連覇を掲げて取り組みました。テストピースも上限の50本を注文して、それが届くまでに、SPCC素材を使用されているT社様に端材をいただいて基礎データ採取に取り掛かりました。
強度を増すためにどのように炭素を入れるか、あるいは窒素を入れるか、更にどのように拡散させるか、或いは合金元素を如何に添加できるかなど様々な方法を検討し、テストをしました。
最終的に提出する3種類の試験片の内、テストでチャンピオンデータとなった方法は、本番で焼割れが発生するというハプニングはありましたが、提出期限ぎりぎりで2番目の値が出た熱処理と表面処理を組合わせた試験片を発送しました。
発表当日は今回も会場には行けませんでしたが、リモートで参加をさせていただきました。
予め、準優勝であることのプレゼンの依頼が来ていましたので、福江リーダーが Team Torinetsu が取り組んだ内容について準備をしました。そして発表も苦労話も交えて発表をさせて頂きました。
優勝は東研サーモテック様、3位特別賞は旭千代田工業様がそれぞれ受賞され、それぞれのプレゼンテーションも拝聴しました。両社ともとりねつと親しくしていただいている企業で、特に旭千代田工業様のプレゼンの中で、昨年のとりねつのアプローチを参考にしたとのコメントも含まれていて嬉しく思いました。
表彰式の後の記念写真では、会場にリモートでつないで一緒に撮影をしていただきました。
昨年より11チーム多い33チームの3点曲げ試験の動画を一斉に上映し、破壊したチームから消えていきって、最後に上位3チームが残るという演出が素晴らしく、結果を知っていてもドキドキしながら見入りました(笑)
とりねつの試験片は変形量は圧倒的に大きくても折れない結果となって、司会の方からお褒めをいただいたようにインパクトがある結果となりました。
日本熱処理技術協会中部支部様の熱処理技術を高めようという素晴らしいイベントに敬意を表するとともに、今後も開催される同コンテストにもとりねつは参戦させていただき、同じ熱処理技術に携わる企業や人々との交流を通じて技術の向上に邁進していきたいと思います。
同協会中部支部長大林功治様をはじめ、この企画に携わられた方々や協力を頂いた全ての皆様にお礼を申し上げます。
"Team Torinetsu"一同(馬田秀文、福江智輝、川上昭徳、波多野瑶、提嶋恭子、小松聖人、猪塚洋平)