鳥取県産業技術センター様がとりねつからLIVEで「鉄系部品に命を吹き込む熱処理と脱炭素」のセミナーを開催されました。
機械要素研究所の玉井所長が約70名の視聴者に向けての挨拶がありました。
続いて馬田専務理事が「熱処理の種類と熱処理コンテスト秘話」と題して、基調講演をさせて頂きました。
基本的な熱処理や設備による熱処理方法の話と3月に行われた日本熱処理技術協会中部支部主催の熱処理コンテストに関するエピソードを披露しました。
次に、同センター佐藤主任研究員が「高周波誘導加熱による超短時間加熱とその効果」を発表されました。
佐藤様は高周波加熱のシミュレーションに関する研究の発表で、とりねつとの共同研究についても触れられて、高周波焼入れのメリットを紹介されました。
最後にとりねつの第5工場から「現地レポ」と題して、高周波加熱の火色を熱処理技能士の温度目測と最新のセンサーによる比較をする試みが行われました。
先ず、生田工場長から高周波焼入れ装置の説明や、実際に製品を処理するときの条件設定には、温度目測が必要になることも紹介させていただきました。
次に福江技術営業係長が、実際に準備されたテストピースを高周波焼入れ装置で加熱し、目測した温度とセンサーにより計測した温度を比較が行われました。その結果、2種類の温度とも10℃以内の誤差でしかなかったと紹介があり、1級技能士である福江係長の温度目測技能は技能試験(±20℃以内)をクリアしていることが証明されました。
今回の鳥取県産業技術センター様のLIVE中継は初めての試みであったとのことでしたが、事前準備や複数の中継の機器管理、タイムスケジュールなどとても素晴らしく参考になりました。
とりねつのお客様は鳥取県全域にわたってご利用いただいていて、今後も鳥取県産業技術センター様のご協力を頂きながらより良い熱処理技術を提供できるよう精進してまいります。