平成2年に入社された足立千恵子さんが6月21日に勤続30年を迎えられ、6月19日(金)の朝礼で表彰式が執り行われました。
足立さんは、第三工場(浸炭熱処理工場)の操業開始に伴いとりねつに応募していただきました。
とりねつの工場には当時2人の女性職員が在籍されていましたが、足立さんは第三工場専属の女性職員としてその能力を発揮されました。そして、熱処理技能士にも挑戦して、初の女性技能士に合格したパイオニア的存在でもあります。
浸炭部品のセット段取りや完了品の出荷準備のみならず、品質管理業務を兼務して、その正確な合否判定の第一人者として、日々マイクロビッカース、ロックウェル硬さ試験機を使いこなしておられます。
足立さんが測定された膨大なデータはとりねつの浸炭品質のデータベースとなって“受注支援システム”の作業指示へとつながっています。
表彰式では、馬田専務から表彰状とご家族で選ばれたダイニングテーブルセットの購入費用が贈呈されました。勤続10年、20年の表彰でも自転車や炊飯器といった商品を選ばれ、足立さんの家族思いの一面が伺えました。
足立さんの挨拶では「体力の衰えを感じるが皆さんに支えられてここまで勤めることができました。もう暫く頑張ります。」と謙虚に語られました。
足立さんはその責任感から必要なデータ採取のために時には早朝より出勤されたり、時には遅くまで残って治具セット等の段取りをされたりと、仕事のパートナーにとってとても頼もしい存在です。
いつまでも浸炭部品品質の関所となって絶対に不適合品は出荷しない管理や、ノウハウの詰まった浸炭部品の治具セット段取りを今後も長く続けて頂きますよう職員一同でお祈りしています。